ココロもカラダも豊かで健康的な社会や地域へ

心の健康問題が労働者、その家族、事業所及び社会に与える影響は非常に重要な課題となっています。そこで、人々が心身の病気の予防法を上手に取り入れることにより、ココロもカラダも豊かで健康的な社会をつくる活動をしています。

 

 

こころをつなぐシンポジウムpart1 (2018.10.30開催)

「こころをつなぐシンポジウムinおおいた」Part1では、メンタル不調を克服した方々の体験談と、現在進行形で改善に向けて努力する当事者とそのご家族の、2つの立場のお話を中心に進めました。

講演とVTRにより当事者自らの生の声を会場のみなさんに届けることができ、参加したみなさんからは貴重な機会と捉えていただいたようです。

【参加者の感想】

克服経験者事例講演

  • ありのままの自分でよい、受け入れることが大切だと感じた
  • 周りは自分で思うほど気づけていないという驚きがあった
  • 生の声を聞くと深いところで受け止められる

 

未改善者のVTR

  • 多種多様な生き方を認めてほしいという思いを尊重したい
  • 悩みをじっくり聞いてくれる人が必要ですね
  • 家族のケアも重要だとおもった

意見交換

  • 気持ちや行動をつないでいくことが大切
  • 様々な意見が参考になった
  • いろんな方の話が聞けてよかった

 

当事者やその家族の生の声を聞いて
感じたこと・気づいたことについていろんな立場の人の
話を聞き、話し合い、
自分の立場で何ができるか、
何をすべきかに思いを巡らせ
そして
みんなで一緒に考え、行動するきっかけとして
「つながる」ことの大切さを感じた方が
多いのではないのでしょうか

こころをつなぐシンポジウムpart2 (2018.12.4開催)

「こころをつなぐシンポジウムinおおいた」Part2では、Part1の振り返りを行いながら、メンタル不調を克服した方々や相談・支援機関の方々によるパネルディスカッション形式で、支援のあり方や周囲の関わり方などについて話し合いました。

また、その後のこころケア講座&アロマ体験では、参加者のみなさんにもストレスチェックを行ってもらいながら、セルフケアの重要性などについてお伝えしていきました。

【参加者の感想】

パネルディスカッション

  • 人生は自分の決めた風にしかならないといった言葉が印象的
  • 具体的な話を聞くことができた
  • 克服した方の生の声が聞けてよかった

こころケア講座&アロマ体験

  • 頭がスッキリした
  • 体を動かすことができて気持ちがよかった
  • もっと長く受けたい、楽しかった

意見交換

  • お互いの様子を話しながら思いを共有できてよかった
  • 三者三様で貴重な時間だった
  • 「1人ではないんだ」と勇気がもてた

こころをつなぐシンポジウムpart3 (2019.11.3開催)

「こころをつなぐシンポジウムinおおいた」Part3では、Part1で取り上げた当事者とそのご家族から、その後の改善に向けた状況をVTRであらためてお話いただきました。

さらにご家族の方にはご登壇もいただき、率直に今感じてらっしゃることを会話形式で会場のみなさんに直接お伝えいただきました。

また、セルフケアについての豆知識や、体調管理につながる習慣化の大切さ・タイムマネジメントに関する講座や、メンタル不調者に寄り添うための傾聴を体験するミニ講座なども行い、こころの健康についての多面的なアプローチを行っていきました。

【参加者の感想】

事例報告~こころの悩みをもつ本人や家族の記録映像~

  • 当事者から直接生の声を聞けたことへの驚き、感動、感謝
  • 辛さを受け止める人や場所があると救われる
  • 良き相談者、支援者と出会うことは大切だと思った

講演~月曜日の朝が待ち遠しくなる働き方のコツ~

  • 限られた時間を無意識に過ごすのはもったいないと感じた
  • なりたい、ありたい自分に向かっていかに時間を大事に使っていくか考えさせられた
  • 今から出来ることを実践していきたい

セルフケアの豆知識

  • 生活習慣、体調管理の大切さがわかった
  • たかが香り、音楽ではなく心身の緊張をほぐすことに繋がると理解できた
  • 自分を知ることの大切さがわかった

 

傾聴体験ミニ講座

  • 相槌を打ち、うなづくことにより「安心感」「心地よさ」が得られた
  • 目と目を見て話すことがいかに大切かわかった
  • 今後実践していきたい、周りにも広がってほしい

 

「こころをつなぐシンポジウムinおおいた」開催に寄せて

このシンポジウムは、当法人の吉岡理事長が、
ある大事な仲間から託された思いを「つなぐ」ために企画したものでした。
当初からスタッフであった自分も、その思いに動かされ、
こころの健康に関わるいろんな人が「つながる」ことができるといいなあ、と
これまで運営に携わってきています。

今は回数を重ねるごとに、いろんな人がつながっていっています。
それは、もしかすると最初の思いとは違ったかたちのものになっているかもしれません。
でも、それもよいのではないかと思っています。

参加したみなさんは、支援者であったり当事者であったり、
立場も違うし、考えや思いも違うし、参加する目的も様々です。
意見交換会での声や、アンケートでもそれはわかります。

みなさんの求めるものは違う。
でも、
「いろんな人の話がきけてよかった」
「また参加したい」
「参加者みんなでつくり上げる時間を過ごせた」
と言ってくださっている。

これらの声は、他では得ることのできない、われわれの宝の山です。
「つながる」場が、ここにできている、と思っています。
このシンポジウムに携わるわれわれスタッフにも、
温かく素晴らしい居場所を与えてくれています。

参加する全ての人々に感謝します。

このシンポジウムは、生きているのだと思います。
生きているから、かたちは変われど、続いていくことができます。
続いている限り、いつか誰かとつながることができるかもしれません。

今は知らない誰かの「こころ」と「こころ」がつながることができたなら
今は「つながる」ことができない誰かの背中を少しでも押すことができたなら
そんなことを願いながら、
次の「こころをつなぐ」シンポジウムのことを考えています。

こころをつなぐシンポジウムinおおいた実行委員会スタッフ

こころをつなぐシンポジウムinおおいた 
実行委員会スタッフを代表して 椎野 健司